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コミュニケーションが変われば社会が変わる
プロフィールに主題として掲げているのでどういう意味だ?と聞かれることもしばしば
これについては真面目に書き始めると本が一冊書ける話なのでなかなか要約しにくいのでなんともかんとも
しかし言っている意味は大体ご理解いただけると思うのです
物流が大きく変わり、情報通信技術も大きく変わる中で社会構造も大きく変わって参りました
つい最近のIT革命なんてものはまだまだ日が浅いにも関わらず多くの変化をもたらしております
私が若造だった頃、この社会が変わるという意味を理解したのはとある大手企業の物流の変化でした
それまでは全国に9ヶ所あった営業所を合理化するという外国人社長の元、実際にその渦中にいらっしゃった役員の方がお酒を飲みながら語ってくださったことです
「実際には今の情報通信技術と物流網があれば全国に1日で部品を供給しようと思ったら2ヶ所でいいんだよね。多少エリアが漏れてもいいなら物流拠点なんて1ヶ所だけで十分なんだよ。」
まだまだインターネットなんて始まったばかりの時代で、なんでお金を払ってまで人様の広告(ホームページのこと)を見なきゃいけないの?なんて時代にこう言われたのでびっくりいたしました
そのお話を根掘り葉掘り伺いながら、なるほど物流だけでもだめ、情報通信技術だけでもだめ、両者が向上するということはこういう変化が起こるのかと妙に納得したのがまだ若き日の私です
当時は物流革命の真只中、仲卸業者を飛ばして直売することで値下げを実現しました!なんていう言葉が飛び交っている時代のことです
なるほど、てっきり物流の話だけかと思ったら情報もリアルタイムでやりとりできないと確かに成り立たんわなと納得
以前にアルバイトしていたファーストフード店などでもPOSレジ導入して発注処理などしなくても勝手に材料が定期的に届いていたりしたのを思い出して、こういうことねと納得したもんです
さて、それから時代は20年弱流れまして、さらに物流とITは進化を遂げたわけです
まさに離島でもない限り配送1日の拠点は愛知県か滋賀県に拠点を置けば実現可能な世界となりまして、在庫管理などリアルタイムは当たり前の世の中です
まったくどうでもいい話ですが、私の政治信条は「モノ作り愛知だけじゃなくモノ運び愛知」なんてのもありまして、物流都市として日本の中心にあり、港も空港もある愛知県こそがこれからの物流拠点にふさわしいだろうなんていうことも主張し続けておりまして、これは余談です
物流はどうあっても労働集約型産業であります、人手がかかってかかって仕方ないのが物流なんです、どんなに効率化しても最終的には人がモノを積んで運んで渡して成り立つのが物流です
逆に情報には人手がかからなくなる一方で大勢の人との共有化ができる時代でもあります
この相反するように見える二つの技術が重なった時、ものすごい威力を発揮するわけです
最近の携帯端末は情報共有から場所の概念を取り去りました
なんてかくと大げさに思うかも知れませんが、このモノを持って出たのは何号車だという情報が共有できていれば、お客様から問い合わせがあってすぐに持ってきてという情報も携帯端末を持ったドライバーに通知し、共有することが可能なんです
現代人ならばこんな当たり前のことだからなんだ?と思うでしょうが、宅急便が流行し始めた頃を思い出してもらえればいいのです、不在票を見て電話して結局集配拠点まで取りに行かなければ思った時間に配送してくれない時代はほんのちょっと前のこと
今では不在票を見てインターネットで何時から何時の間に持ってきてと入れればドライバーに通知され、それが伝わり再配達が可能になっているんです
これにより、荷物を待つという場所と時間の浪費が抑えられる結果となったわけです
文字情報を共有するということは最近流行しているSNSなんかでもそうですね
携帯端末を持ち歩き、その携帯端末で文字や写真や動画を発信し共有する、当たり前のことになってますがこれってものすごいことですよね
GPS機能まで生かして今この店にだれと一緒にいますなんていうことまで発信できる世の中です
これが数千万円出して開発した業務システムではなく、携帯端末を数万円で買って月々数千円を払うだけでみんなが使えるなんていうことはトンデモなく恐ろしいことだと思いませんか?
しかもそれを勉強するためにお金をかけて勉強までして、どうやって使うかを考えるわけです
かつて情報発信と言えば固定された場所に設置されたパソコンから発信をすることが主流でした
15年ほど前からマニアの間でモバイル通信がブームにはなりつつありましたが、一気にブレイクしたのはやはり携帯端末のインターネット接続からです
やがて携帯端末が文字情報だけでなくカメラで写真も動画も撮れるようになり、さらにはSNSサービスを使ってそれらを共有する環境が整うに当たって我々のコミュニケーションは1対1の音声のストリーミング再生という手段から一気に文字や画像や動画へと変わっていきました
1対1の音声ストリーミングが悪いわけではないのですが、当該する本人達の時間を拘束するということと、その保存性からすれば共有できる情報量に限りがありますうが、文字や画像などで構成されたデータを1対多という形で共有できるとなればその情報量の多さや保存性は格段に上がり、さらに広がりも大きくなっているのです
このコミュニケーションに違和感を感じる人も多いと思いますが、格段に便利な世界になったことは間違いないわけです
さて、コミュニケーションは大きく変わりました、では実生活はどうでしょう?
変わった人もいれば変わったと感じ無い人もいるでしょう、技術は変わりコミュニケーションは変わっても人間が変わるのはじわじわとですし、意外と過去のことにこだわらないので変わったということもあまり認識しないかもしれません
実際に会ってお話できる量とは比べ物にならない量の自己紹介をお互いに行なっていると思えばいいですし、日々のコメント交換などで電話で話す量で換算するとトンデモない量の交流が行われているんです、なんて言うと大げさなと言われるのですが、実際に考えても見て下さい、他愛もない昼飯食べましたにコメントを返すやり取りを電話に換算するとどうですか?
本人「今日あそこでかつ丼食ってるんだよ。」
Aさん「なに、うまそうじゃない。」
本人「ああ、うまいよ。」
Bさん「しかも大盛りだし。ダイエットやめたの?」
本人「明日から本気だす!」
Bさん「そんなこと言って、本当はやらないでしょ?」
本人「バレたか。」
Cさん「私は今日はおそば。」
本人「Cさん、今日から本気出してますね!」
Cさん「ええ、私は本気です。」
なんてことを電話でやりとりしたら何回何人と電話をしなきゃいけないのか、キャッチ鳴りっぱなしになること必須ですよね、というか電話では相手の時間を専有してしまうので恐れ多くてこの程度のコミュニケーションで電話できなかったりもしますよね、それが簡単に文字と写真でやっちゃっているわけですから、どれくらい濃密なコミュニケーションを取っているかということがご理解いただけるかと思うのです
私がラジコンで出会い系サイトをやっていた頃、オフ会というのは特別な響きを持っていました
「素人のくせに偉そうにホームページを出している大五郎ってヤツはどんなヤツだ?」
ということで客寄せパンダ状態です
客寄せパンダ対多の出会い系サイトと思えばいいんです
しかし時代は変わりSNSが主流となって個の時代がやってきております、当然私は強烈な個を発しているつもりですのでかつての客寄せパンダ的な位置ですが、しかし昔ほど客寄せパンダ風でもないのです
個対個の出会いが普通にインターネット上で行われるようになり、気軽にみんなが集い騒いで楽しんでいる時代になっているのです
今やオフ会などという言葉すら死語に近いわけです
さて、こんな個対個の濃密なやり取りのできる時代、あなたならどう使いますか?
コミュニケーションはすでに変わっております、じわじわと社会も変わり始めておりまして、気が付けば我々の生活も是非はともかく変わっていくわけです
プライベートに仕事にこれらを活かそうとするもよし、ただ感じるままに使うもよし
声高に世界は変わる!なんて言わなくても変わっているのですから、これを使ってどう楽しむかを考える方がとってもステキな人生を送れると思うのです
コミュニケーションが変われば人との出会い方も変わります、出会いが社会を作りなおして気が付けば社会が変わっているわけです
さすがにこの文章の量で説明しきるのはムリですが、なんとなくわかっていただけたでしょうか?
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