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会社をICT化するということはこういうこと
私の持論というのはもうここ15年近く変わっていない
ICTとは、「時間と距離の概念を飛び越える技術である」ということと、「人はそれでも時間と距離を浪費して人に会いに行く」ということである
技術の進化で人と人が繋がりを持つことが安易になった一方で、やはり人はそれだけでのコミュニケーションに満足できず人に会いたいと思うのだ
さっぱり言ってることがわからないかも知れない
昭和な社長さんが愚痴をこぼす
「うちの社員はずっとパソコンでカタカタやってて無言で何かをやっている、あんなのばかりだから日本がダメになるんだ!」
しかし社長さん、違いますよ
彼が仕事をしているかどうかは置いといて、きっと何かをやっているんです、その何かの向こうには人がいて、その人と何かやりとりをしているのです
これからオフ会をするのか、はたまたオフ会の時の話題で盛り上がっているのか、新しい出会いにワクテカしているのか、何かはわかりませんがコミュニケーションを取っている、またはコミュニケーションの道具を用意しているわけです
つまりダメなのは口を聞いてくれない社員ではなく、その社員とのコミュニケーションを取れていない、もしくは取る必要すら感じられていない社長さんの方だった
なんて話を講演会ですると笑ってすらくれないので困るんですけどね とほほ
プロフィールを見ていただいてもわかりにくいのですが、私は常に情報産業の中におりました
ICTとは何かなんて当たり前すぎて業界のだれも言葉にはしないのですが、我々の仕事というのは「人と人を繋ぐ」ことにあるわけです
通信会社のCMなどではそこをくどいくらい強調されておりますし、皆様漠然とはそこに気付いてはいるし日常的に使ってもいるのだけれど、どうしてもそれを「勉強」だとか「仕事」という非日常になるとぶっ飛んでしまうようです
SNSというのが出てきて、無駄にそれを煽ってはおりますが、元々ICTは一人では成り立たず、発信する人と受ける人、少なくともこの二人は居ないと成り立たないという技術なのはご理解いただけると思うのです
で、あるならばそのICTを利用するための道具であるパソコンやスマートフォンなどを使いこなしている若者を見て、コミュニケーション能力が欠落しているなんて言葉は出てくるはずもなく、逆に言えば彼らのコミュニケーション能力は聖徳太子並に複数人と一斉に情報共有をしていると思わなければならないわけです
まあでも、こんな典型的な昭和社長はなかなか居なくなっちゃいましたけどね
さて、最近問題になるのは就業時間内であってもいろいろな人とコミュニケーションが取れるということです
企業というところは不思議なところで、自分たちが大金を投入してそういった道具を揃えておきながら、今度はそれを規制しろ!というのです、不思議なもんですね
既に多くの職種で、事務所だとか就業時間という概念も壊れておりますが、それを認めようとしないで会社という枠に嵌めたがるんですよね
なぜ時間にしばられなければならないのか?なぜ事務所に行かねばならないのか?
冒頭に書きました、ICT技術とは「時間と距離の概念を越える技術」であるにも関わらず、仕事となると時間と場所に拘束を掛けたがるんです
不思議ですね、おかしいですね
「当然仕事の内容によって事情は変わりますので全部の会社に当てはまることではありません。」
などというと勝手に脳内で「うちはこの例外に当たる方だ。」と理解されるんですね
面白いものです
と、茶化してばかりいてはいけないのでしょうけど、一度深く考えてみてください
どうしても出勤させなきゃいけないのは
・その場所で
・そこにある道具で
・作業をしてもらう
からですよね?
つまりはそうでない部署や社員がどれくらいいるのか、ICT化した方がいいのかわるいのかってだけの簡単なお話です
アナログの人と人の付き合いを私は否定いたしません
ですから毎朝顔をあわせて朝礼をやることも悪いこととは言いませんし、夜みんなで飲みに行くこともどちらかと言えば大好きな方ですから楽しい限りです
会社とは社員になにを期待しているのか、社員は会社に何を期待しているのか
会社は社員に対し様々な投資をして働いてもらい、社員はそれらを使って収益を上げ利益をもたらし給料を取る
難しいようで簡単な関係なのですから今一度根本から考えなおしてもいいのではないでしょうか?
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